こんにちは、東京都中央区日本橋人形町にある
人形町駅前クロス歯科・矯正歯科です。
本日は口腔インプラント手術についてお話していきます。
インプラントとは
「インプラント」とは、外科手術により生体内に埋入される人工物をいい、
歯科では歯の欠損に対し歯根の代用として用いるものを指します。
インプラント体が顎骨内に埋入され、アバットメントを介して人工歯根として上部構造と一体
となり咬合力(機能圧)を負担します。
現在のインプラントの主流は、オッセオインテグレーテッドインプラントです。
このインプラントの特徴は、骨の損傷を最小にしながらインプラント体を骨内に埋入し、
負担をかけない状態で(免荷状態、無負荷)骨の治療を進め、
オッセオインテグレーションを成立させることです。
※オッセオインテグレーション:骨と直接結合すること
インプラント治療の特徴
例えば1本の歯を補う場合、インプラント以外にブリッジ治療や入れ歯を入れる
選択肢がありますが、それぞれの利点とインプラント周囲炎や、
治療がうまくいかない場合があることなどの欠点があります。
インプラント周囲炎
インプラント周囲軟組織のみならずインプラント周囲骨まで炎症が波及した不可逆性の病変です。
歯周病における歯周炎に相当します。
原因は、インプラント周囲の清掃不良によるもので、プラーク蓄積に伴い炎症組織は拡大し、
ポケット状上皮の深化と骨組織破壊が進行します。
臨床的には、インプラント周囲軟組織の発赤、腫脹、排膿、
およびインプラント周囲のポケット深さの増大を認めます。
また、エックス線写真ではインプラントフィクスチャーの頸部付近の骨吸収像が確認できます。
インプラント周囲炎が高度に進行した場合は、
周囲組織の減少に伴いインプラント体表面が露出し、さらに骨吸収が進行した場合は、
オッセオインテグレーションによる支持が失われインプラント体の喪失に繋がります。
インプラント周囲炎を予防・早期発見するためにも定期的な検診、
メインテナンスに来ていただく事が非常に重要です。
インプラント治療がうまくいかない場合のリスクファクター
インプラント治療を適用するためには、
手術を安全に受けることができる全身状態であることが重要です。
特に循環器疾患(心筋梗塞、狭心症、高血圧)、糖尿病、肝臓疾患、腎臓疾患、
血液疾患、骨粗鬆症(ビスフォスフォネート製剤投与の治療をされている方)。
抗血栓療法中、副腎皮質ステロイド薬長期服用などの全身疾患がある場合は避けたほうがよいですが、主治医による的確なコントロールが行われている場合は適用できる場合があります。
また局所的には、インプラント体(フィクスチャー)を理入するのに必要な骨組織があること
が必要ですが、局所に慢性顎骨骨髄炎、放射線照射歴、系統的骨疾患がある場合には適用する
ことが困難なことが多いです。
インプラント治療前後の口腔衛生管理はきわめて重要であり、治療の成否に大きく影響します。
そのため、歯科衛生士が術前に口腔衛生状態を確認し、
患者自身による口腔内清掃の必要性とその手順についてのご説明させていただきます。
またインプラント義歯装着後も引き続き口腔衛生指導を行い、
定期診査時にインプラント体のプラーク付着の有無や周囲粘膜の状態を確認し、
必要に応じて口腔清掃を行います。
なお、喫煙習慣も治療の成否に影響を及ぼすといわれています。
インプラント手術が決まった後の流れ
インプラントは一般にインプラント体(フィクスチャー・人工歯根)、
アバットメント(支台)およびインプラント補綴装置(上部構造・かぶせもの)
によって構成されています。インプラント体の埋入には、まず前処置を行います。
1 口腔衛生管理
不良な口腔衛生状態はインプラント治療に適しません。
ブラッシング指導により、患者様によるプラークコントロールの向上を目指します。
セルフケアでは除去できない汚れについては、歯科医師あるいは歯科衛生士により
プロフェッショナルケアを施し、好ましい口腔衛生状態に改善します。
2 外科的前処置
残存歯で保存できない歯は、早期に抜歯します。
また、骨隆起や骨鋭縁に対す歯槽骨整形手術や、
小帯の位置異常に対する小帯切除術や遊離歯肉移植術、結合組織移植術などを行います。
外科的前処置後には一定の治癒期間が必要です。
3 保存的前処置
残存歯とその周囲組織に欠損がある場合には、う蝕治療などの保存修復処置、
歯髄疾患や根尖病変に対しては歯内療法を行います。
加えて、インプラント周囲組織に悪影響を及ぼす残存歯の歯周疾患を認めた場合は、
徹底した歯周治療を行います。
4 矯正的前処置
歯の欠損を放置していた期間が長い場合、残存歯の位置不正を生じる場合があります。
位置不正により、清掃性の悪化や早期接触・咬頭干渉などがある場合には、
歯列矯正により環境を改善します。
5 補綴的前処理
保存的前処置や矯正的前処置では対応できない残存歯の歯冠形態異常や不良補綴装置、
修正を要する咬合平面などに対して、補綴的前処置を行います。
また、歯の欠損に伴う咬合・咀嚼機能や審美性への悪化への対応を要する場合には、
治療期間を通して暫間補綴装置を適応します。
上記のように、前処置を終えた後に、インプラント体の埋入手術を行います。
2回法の術式では埋入直後にインプラント体を粘膜で被覆し(一次手術)、
オッセオインテグレーションが獲得されるのを待ちます。
そのあとにヒーリングアバットメントを口腔内に露出させる
アバットメント連結手術(二次手術)を行います。
一方、1回法の術式では、埋入直後からヒーリングアバットメントを口腔内に露出させます。
これらは、欠損部の広さや骨の条件などにより決定します。
インプラント手術後
術後の食事は辛い物や熱い物などの手術の傷口に刺激になる食べ物は避けていただき、
軟らかく消化の良い食事をとっていただくほうが良いです。
手術当日は、飲酒、入浴、運動などの血行が良くなる行為は避け、安静にお過ごしください。
人形町駅前クロス歯科・矯正歯科では口腔外科のドクターが在籍しております。
インプラントをご検討されている方は、ご相談ください。
笑気麻酔・静脈麻酔・日帰り全身麻酔にも対応しており、歯科恐怖症や、嘔吐反射のある
患者様にリラックスして歯科治療を受けていただける体制が整っております。
歯科医院の雰囲気が苦手、診療室に入るとパニック状態となったり、嘔吐反射の症状が起
こり治療ができない方でも全身麻酔下では歯科治療が行えます。
治療後は、十分な回復後、当日のうちに帰宅する日帰り全身麻酔も多く行っております。
インプラント治療以外の虫歯の治療でもご利用いただけますのでご相談ください。
人形町駅前クロス歯科・矯正歯科は2023年7月6日NEWオープンいたします!
内覧会は7月6、7、8日に行いますので是非いらして下さい☆
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