こんにちは東京都中央区日本橋人形町にある歯科医院
人形町駅前クロス歯科・矯正歯科です。
今回は歯牙移植についてお話します🦷
歯牙移植(自家歯牙移植)とは?
機能していない歯を欠損部に移植することで機能を回復させる治療です。
欠損歯の治療といえば、インプラント、ブリッジ、
部分義歯をイメージされる方が多いかと思いますが、歯牙移植も欠損歯治療の選択肢のひとつです。
一方で、歯牙移植はすべての方に適した治療方法ではないため、
まずは検査を受けて移植が可能かどうかを確認することをお勧めします。

写真は齋藤理事長が担当した患者様の症例です。
右下の親知らずを
抜歯しなければいけなくなった右下6番に移植しています。
歯牙移植の適応条件
歯牙移植にはいくつかの条件があります。これらの条件を満たすことが必要です。
1. 移植用の歯を持っていること
歯牙移植に使う歯は「ドナー歯」と呼ばれます。これには親知らずや、機能していない歯(噛み合わせに影響しない歯)、噛み合わせに必要のない歯が該当します。このドナー歯が存在することが、移植を行うための必須条件です。
2. 歯根膜が存在すること
歯根膜は、歯と顎の骨を繋げるクッションのような役割を果たします。この歯根膜が重要であり、移植した歯が顎の骨にしっかりと定着するためには欠かせない要素です。
3. 歯根が複雑でないこと
歯の根が複雑でないことも移植の条件の一つです。歯根が複雑であると、歯を抜く際に歯根膜が損傷しやすくなります。根がまっすぐで1本だけの歯の場合、移植が検討されます。
4. 移植部位と歯のサイズが適切であること
移植する歯とその部位のサイズが合っていることが重要です。サイズが合わない場合、たとえ歯根膜が存在しても移植ができないことがあります。
歯牙移植のメリットとデメリット
メリット
- インプラントに比べて、歯根膜があることで食感が自然に近くなります。
- 歯根膜は噛む力を分散させる役割を持ち、そのため噛み合わせにかかる負担を軽減します。
- ブリッジよりも健康な歯を削ることが少なく、歯への影響が軽減されます。
- インプラントとは異なり、移植後に矯正治療を受けることが可能です。
デメリット
- 技術的に難易度が高く、インプラントよりも治療が複雑です。
- ドナー歯がない場合、移植が不可能です。
- 移植部位には十分な骨の量と幅が必要です。
- 移植部位と抜歯部位の両方で外科手術が必要です。
- 年齢が進むと骨が確保しづらくなるため、インプラントの方が適している場合もあります。
歯牙移植の成功と失敗
移植がうまくいかない場合、移植した歯の歯根膜が死滅して骨に安定しなくなり、最終的に歯が抜け落ちることがあります。また、移植した歯の根が外部吸収を受け、将来的に抜ける可能性もあります。移植の成否を明確に定義することは難しく、移植後に安定していても、数年後に問題が生じることもあります。しかし、インプラントやブリッジといった他の治療法でも、永久に持続するわけではないため、移植歯が長期間安定して使用できれば成功と考えられます。
歯牙移植の意義
自分の移植歯を長く使い続けられることが理想的です。その歯が最終的に持たなくなったときには、ブリッジやインプラントなどの補綴治療を検討することができます。移植が必ずしも成功するわけではありませんが、矯正治療や他の理由で歯を抜かなくてはならない場合、歯牙移植は試してみる価値のある治療法です。
インプラント前に歯牙移植を検討する
欠損した歯の治療方法として、インプラントやブリッジ、入れ歯などが一般的に選ばれますが、歯牙移植も有力な選択肢です。歯牙移植の一番の利点は、できるだけ長期間自分の歯を使い続けられる点です。移植歯が最終的に使えなくなった場合、その時点でブリッジやインプラントなどの他の治療を考えることができます。
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