こんにちは、東京都中央区日本橋人形町に
ある医療法人社団育芯会の人形町駅前クロス歯科・矯正歯科です。
本日は歯の漂白法(ホワイトニング、ウォーキングブリーチ)について、お話していきます。
①歯の漂白法の特徴
歯の漂白(ブリーチ、ホワイトニング)は、歯を切削することなく、薬剤を用いて色調を改善す
る方法です。
歯の着色の原因は、歯の表面に色素が沈着する外因性着色と歯の内部から引き起こされる内因
性着色の大きく2つに分類されます。
1、外因性の着色
お茶、コーヒー、タバコなどの嗜好品や食品中の色素、清掃不良によるプラークや歯石、アマルガムなどの金属修復物からの金属の溶出、う蝕などが挙げられます。
2、内因性の変色
加齢による歯の黄ばみ、歯髄の失活や変性による変色、テトラサイクリン系抗菌薬やフッ化物の過剰摂取など、薬剤によるものが挙げられます。
着色、変色の処置法を選択する際には、その原因を把握することが重要です。
漂白の効果は、術前の歯の色調や修復物の有無、エナメル質の表面性状のほか、個人的な感覚
によっても異なるため、補綴物のようにシェードガイドで希望の色調を選択することはできま
せん。
また、コンポジットレジン修復物や補綴物の変色を漂白により改善することはできませ
ん。
②歯の漂白法の種類
1生活歯に対する漂白法
◎オフィスブリーチ(オフィスホワイトニング)
オフィスブリーチとは、歯科医院で行う漂白法です。
◎ホームブリーチ(ホームホワイトニング)
ホームブリーチとは、専用のマウストレーにホワイトニング剤を注入し、患者様自身が行う
漂白法です。
◎デュアルブリーチ(デュアルホワイトニング)
デュアルブリーチとは、2種類の方法を組み合わせて行う漂白法で、オフィスホワイトニング
とホームホワイトニングを組み合わせる方法が一般的です。
(2)失活歯に対する漂白法
◎ウォーキングブリーチ法
失活歯のための漂自法で、過ホウ酸ナトリウムと30~35%過酸化水素水の混和物で髄腔内か
ら漂白する方法です。歯科医院で処置を受けた後、次の来院まで歩いている間に漂白される
ため、ウォーキングブリーチ法といわれています。
失活歯の変色の原因には、抜髄時の不完全な止血や歯髄組織の取り残しや外傷による歯髄壊
死などが挙げられます。
③歯の漂白法の適応症と禁忌症
生活歯に対する漂白法の適応症と禁忌症
◎適応症
健全歯・加齢による黄ばみ・軽度のテトラサイクリン変色歯・軽度のフッ素症
◎禁忌症
エナメル質形成不全・象牙質形成不全・歯根未完成歯・重度のテトラサイクリン変色歯・
無カタラーゼ症・妊娠中、授乳中の方
<オフィスホワイトニング禁忌症>
光過敏症(紫外線アレルギー)・重度の呼吸器疾患
失活歯に対する漂白法の適応症と禁忌症(ウォーキングブリーチ法)
◎適応症
外傷による失活歯・不良根管治療による変色
◎禁忌症
金属溶出による変色・仮封が困難な歯・残存歯質が不十分な歯・亀裂が顕著な歯・無カタラ
ーゼ血症
④歯の漂白法の臨床術式
漂白処置は、保険外診療であり、患者様からの審美的要求に応じて行う処置です。
人形町駅前クロス歯科・矯正歯科では、変色歯について精神的に悩みを抱えている方もいらっ
しゃるため、術前のカウンセリングには十分な時間を取っております。
通常の問診のほか、漂白を希望する理由などを確認し、対象歯の視診、透照診を行い、費用を含
めた詳細な説明を行っております。
問診や費用の説明後、患者様から同意が得られた時点で漂白処置を開始します。
このとき、患者様から同意書に署名を頂きます。また、術前・術後には、写真、シェードガイ
ドなどで記録を取ります。
(1)オフィスブリーチ法
オフィスプリーチでは、エナメル質表面に塗布したオフィスブリーチ剤に光や熱のエネルギー
を加えることによってラジカルが発生し、発生したラジカルが歯質の有機質中の着色物質を分
解することで歯の色調が改善されると考えられています。
(2)ホームブリーチ法
ホームブリーチには、患者様が自宅で行う処置があります。
<患者様が自宅で行う処置>
①マウストレーを装着する前に、歯面を丁寧に清掃する。
②漂白を行う歯に相当するマウストレー内面に、適量(米粒大)のホームブリーチ剤を注入し、
歯列に装着します。
③余剰分は、ティッシュペーパーや綿棒で拭う。
④マウストレー装着中は、飲食を避ける。
⑤歯科医師が指示した時間(基本は2時間)経過後、マウストレーを外す。
⑥洗口して歯面に残留したホームブリーチ剤を除去し、マウストレーを十分に水洗し乾燥する
。
⑦終了直後は、着色しやすい飲食物、酸性飲食物の摂取を避ける。
(3)ウォーキングブリーチ法
<術前の診査項目>
①エックス線写真検査で確認する事項
・根管充填の良否
・内部吸収の有無
・外部吸収の有無
・歯根破折の有無
②髄腔内の歯質残存量の確認
③透照診による亀裂の確認
④全身的既往歴の再確認
⑤漂白中の知覚過敏症状
生活歯の漂白では、知覚過敏症状が認められることがあります。
症状は、通常1日以内に消退します。
オフィスホワイトニングの場合、処置直後または2〜3時間後に痛みが生じることが多いです。
また、ホームホワイトニングの場合は、いったん中断し、ホワイトニングの時間短縮や知覚過敏抑制材含有歯磨剤の使用、マウストレーにフッ化物配合ジェルなどを注入して10分ほど装着する方法などをお試しいただくと緩和できます。
<トレーまたは簡易トレー法>
ホームブリーチのマウストレーや、ディスポーザブルの簡易トレーを用いる方法で、フッ化ナト
リウム、硝酸カリウム、CPP-ACP 配合のペーストを用います。
<歯磨剤>
硝酸カリウムや乳酸アルミニウム配合の歯磨剤を推奨します。
⑥漂白後のメインテナンス
漂白効果は、永久的ではなく後戻り(再着色)が起こります。後戻りまでの期間は、個人の食生
活を含めた生活習慣や歯の表面性状などによって異なります。セルフケアには、スティン沈着
予防効果や再石灰化促進作用のあるペーストの使用や約半年に1回のメインテナンスを受ける
と良いです。
⑦漂白後のポリッシング
オフィスホワイトニングのポリッシングは、直後の着色防止と知覚過敏症状の予防が目的で行
われます。
ペーストは仕上げ研磨用で、フッ化物などが配合されたペーストを使用します。
ホームホワイトニングの経過観察時も仕上げ研磨用を用います。
人形町駅前クロス歯科・矯正歯科では、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・ウ
ォーキングブリーチを行っております。
歯が白いと健康的で若々し印象になり、笑顔が増え、明るい雰囲気になります。
結婚式や大事なイベントを控えていたり、歯の黄ばみが気になっている方はぜひ当院までご相
談ください。
まずは、カウンセリングにて歯科医師・歯科衛生士が患者さまのご要望をお伺いします。